ちどりん

風の電話のちどりんのレビュー・感想・評価

風の電話(2020年製作の映画)
3.8
流れがゆっくり過ぎて倍速で見た。
内容は良いのでもう少しギッシリと詰めた方が良かったのではと思ってしまった。

東日本大震災で家族や家を亡くし叔母と広島で暮らしていた主人公。
生きる気力を持てないまま何年も前に進めず暮らしていたがある日叔母が倒れたことの恐怖で大槌に帰ろうと1人旅をする。
途中、出会う人たちは境遇は違っても同じように心に傷を抱えながら優しく主人公と接する。
その人たちとの出会いの中で少しずつ前向きな心を持ち始める主人公。
最後に出会う少年に亡くなった人と話せる電話ボックスがあることを知る。

途中外国人の人たちのクダリはドキュメンタリーのようだった。
「風の電話」という電話ボックスも実在する。
この電話ボックスを考えた人は素晴らしい。
亡くなった人と話すことで心が落ち着くことってあるよね。
傷が大きければ大きいほど立ち直ることも困難で、一人ではそれが難しくても人の優しさに救われることもある。
そういうことを噛み締める作品である。

人には優しくありたい。
ちどりん

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