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るろうに剣心 最終章 The Finalのakuruのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

 毎回思う。佐藤健は、剣心なんじゃないか。それとも、剣心が佐藤健なのか。刀を振り下ろすスピード、美しくも哀しい運命を背負う男、一本通った信念。どこを切り取っても剣心であって。真っ白い雪化粧の中、真っ赤な血を流して息絶える愛する妻・巴を見下ろす返り血を浴びた剣心は、息が止まるほどかっこよく、残酷なまでに美しかった。

 原作を愛する友人たちがこぞって「るろ剣は巴編があるから名作なのである!」を繰り返すのを聞きながら待ってました、シリーズ再開。最初のシリーズが佐藤健22歳。まさかまた、大スクリーンで彼の「おろ?」が聞けるとは、私も徳を積んだってもんだ!(30代の剣心、本気でアダルト仕様なのでみなさまお気をつけて)。

 剣心が扉を開いた瞬間、"It's showtime!"と言わんばかりの怒涛の「るろ剣チャンバラ」の世界が始まる。この高揚、この血が湧き立つ感じ。やべー!!!を繰り返したい。席を立って「いけー!剣心!!!やってしまえー!!」と叫びたくなる。真剣佑縁が宙を舞い、健剣心が滑り込む。このスピード、あー!私るろ剣見てるわ!!感たるや半端ない。その上完全なるビッグサプライズ、神木宗次郎が降臨した瞬間「あ、私死んだわ」とはなったね。永遠のジャンプバーター、健神木コンビにまた出会える奇跡よ。ありがとう神様、ありがとう大友監督!次回も期待しておるともさ!

 健剣心に出会えた人生に感謝。捨てキャラがいないるろ剣で、捨てキャストも存在しない。片っ端から使ってくその贅沢さ。このご時世でワーナーが数年分の利益注ぎ込みましたと言わんばかりのゴージャスな作り。東京の街は火の海、倒れる櫓、なぜか空に浮かぶ気球(ジャンプ漫画ってこと思い出した)。これでもか、これでもか!と留まることを知らないるろ剣ワールド。あ、そういや1作目にチラッと出てきた清里、窪田くんだったのねー!?そんな発見もまたよきかな。見直そう、3部作。

 はー、6月にまたこの剣心に会えるって?ありがたき幸せ!(もうそれでほんとに終わりなの?)
 帰りの車の中はもちろんワンオク。そういえばワンオクに出会えたのもきっかけはるろ剣だった。ワンオクの曲に合わせて、ごきげんにスピードをあげた。
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