あるぱか

るろうに剣心 最終章 The Finalのあるぱかのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

後悔と決別の物語。面白かった。
署長の家が燃えた時の佐藤健のやるせ無い顔、自分の後悔に喘ぐ姿に涙が出そうになった。
また、縁が完璧に縁だった。主人公と言っても過言ではないくらい、ただただ姉を愛し、絶望に生き、行き当たりのない苦しみの中で生きていた。その分、最後の日記の涙は予想はしていても心に刺さるものがあった。
ラストの闘いを盛り上げるために神木隆之介を出すのも、原作ファン的にどうかは分からないが波としては良い使い方だったと思う。
巴への「さようなら」も後ろ姿で見せる演出がピカイチだった。

惜しむらくは、回想がややキツかった。次のthe beginningでやるし、あくまで巴が剣心を恨んでいると見せる剣心のひとり語りだからこそ、なのは理解出来るが(原作を知っているというのもありつつ)なぜ剣心が結果的に巴を切ってしまうことになったのか、ミスリードでも良いから、せめてもう少し丁寧に、かつ思い切らないと、その後の縁の遺恨が重たくならない気がした。あの瞬間だけすごく置いていかれた。
あと伊勢谷さんの使い方も微妙。一瞬セリフは全てなしなのかとヒヤッとした。出演はウェルカムなのに、中途半端な感じが否めない。ただこれは製作陣の苦悩が伺えた。
世間が厳しすぎる。
あるぱか

あるぱか