時代劇版『アヴェンジャーズ』か、はたまた『モータルコンバット』か。
アクションは新鮮だけど、敵の造形が井口昇の『片腕マシンガール』みたいだったり、主役が不死身で『無限の住人』みたいだったりで、FAINALにふさわしく強化されたことで逆に薄まってしまった感がある。
もちろん、このところの時代劇アクションとしては抜けて面白いのだが、世界に向けてヒットしてほしいので、あえて厳しく見た。
時代劇というものは、黒澤明の『用心棒』や勝新太郎の『座頭市』、さらに若山富三郎の『子連れ狼』のように、世界に羽ばたく可能性がある。この映画はワーナー・ブラザース配給だし。
そして、『モータルコンバット』の存在だ。「世界の」真田広之も出演し、ソードアクションも披露される。強敵だ。