いのしん

スマホ拾っただけなのにのいのしんのネタバレレビュー・内容・結末

スマホ拾っただけなのに(2019年製作の映画)
1.6

このレビューはネタバレを含みます

前後半に分かれているようなストーリー構成。前半では、群馬に卒業旅行に来た大学生のサイトー(齊藤友暁)達が、民家でトイレを借りただけなのに強盗と勘違いされ、逆にサイトー達はそこの家主を殺人鬼だと勘違いする。その勘違いが起こった原因を、映像を巻き戻す風の演出を使って、視聴者にネタバラシ、伏線回収するといった、「イニシエーション・ラブ」や「カメラを止めるな!」を想起させる作風。後半は、一緒に旅行に巻き込まれたユウカ(冨手麻妙)という地元の女性が、実は他の仲間と一緒にこの民家を狙っていた強盗だという正体が判明し、寝静まった家主やサイトー達を殺そうと襲いかかる、というストーリー。
酷い作品だった。前半の伏線回収は「ああそういうことね」とはなるものの、大きな納得感や感動は得られない。これで終わりかと思いきや、後半でユウカの正体が明かされるのは良かったが、一つ一つのシーンが長くて展開の遅さに少し退屈する。
あんなにピンチだったのになぜ逃げる事ができたの?とツッコミどころ満載。各場面同士が断片的で編集として(ストーリーとして)繋げ方が雑。役者の演技も上手くない。無駄なセリフも多いような印象。
「スマホを落としただけなのに」はITリテラシーや技術をベースにしたテクノロジー的な怖さの話なのに、本作はスマホを拾ったサイトー達が殺人事件に巻き込まれるという、ITとは全く関係ない内容。