めかぽしや

ナショナル・シアター・ライヴ 2019 「イヴの総て」のめかぽしやのレビュー・感想・評価

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1950年の映画
イヴの総てを舞台化した作品です。
舞台+映像とモーフィングがとてもよく
組み合わせられていたと思います。
あと、舞台のソデまで舞台にしてしまうなんて面白い!

イヴの総ては全く知りませんでした。
でも、本作が始まるまえに
演出家がサカヴェテスの『オープニングナイト』を下敷きにしていると言っていて
あぁ、なるほど。
ジーナ・ローランズね、と思いました。

それから衣装!
現代に置き換えてるので
現代のセレブたちの服装ですが
どれも素敵で好みの配色で着てみたくなるぐらいでした。

さておき、
ストーリーは
自分の加齢を気にする大物女優マーゴの元にマーゴのファンだという若いけどすこし野暮ったいイヴが現れてイヴが段々と本性をあらわにしていきます。
マーゴ役のジリアン・アンダーソンはあまり知りませんでしたが
イヴ役はリリー・ジェームズです。
腹黒いリリーも中々良かったです。
マーゴ役は当初ケイト・ブランシェットだったみたいで
ケイト対リリーも観てみたかったな。。
マーゴの不安と不安からアルコールで
グタグタになるところは
『オープニングナイト』のジーナ・ローランズと重なりました。

最初から最後まで
女の戦いや駆け引きみたいな話しで
側からみると楽しめますが
渦中に居たくないですよ。
めかぽしや

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