ねこまるキャット

新感染半島 ファイナル・ステージのねこまるキャットのレビュー・感想・評価

3.5
『銃』×『車』
ゾンビ化した半島に残された金を取りに行こうと、任務を遂行し、脱出しようとするお話。

評価がぼちぼちなので、そこまで期待はしていませんでしたが、これは確かにちょっと微妙。

前作は大好きなので、基本前作との比較になりますが、まず主人公が元軍人で"最強"なため、死ぬ気配は全くありません。

その上"完全武装"してるので、ゾンビに襲われる"ハラハラ感"を楽しむのではなく、ゾンビをハイテンポに殺していく"爽快感"という楽しみ方をした方がいいでしょう。

しかしゾンビ映画の割には、人間vs人間という方が印象が強く、中途半端に感じます。

ゾンビ映画を見にきてるのに、全く求めていない人間同士の銃撃戦が繰り広げられます。

そして金を掛けたCGを使いまくる、"味のないカーチェイス"を、これでもかというぐらい見せつけられます。

ここがマッドマックス、マッドマックスと散々言われてる部分です。

カーチェイス中のゾンビの扱いは、マリオカートの緑甲羅とかバナナみたいなもの。

あんだけ車、車、車のカーチェイスを見せつけられる上に、作中のスパイスとして挟んでくるアイテムが、"小さい車のラジコン"というのはちょっと笑ってしまいました。

どんだけ車好きなんだ。

あと根本的な事なんですが、夜だから見ずらいです。

夜というシチュエーションを活かした演出もしてきますが、これぐらいなら昼で良い。
前作は明るくて見やすかったなーと何回も思ってしまいした。

新感染みたいな動きが早いアグレッシブゾンビは、明るい方が見やすい上に"怖さ"が引き立つ。

音を立てたら即死という状況で、その中をゆっくり進むとかなら、暗闇の方が良いんですけどね。

新感染は明るい方が怖いです。

めちゃめちゃ壮大な音楽で盛り上げてきますが、さほど人間性も描かれていないので、知らない家族と、最強の元軍人が派手に頑張ってるなー止まりの感想。

英語と韓国語が混じるのも苦手でした。

ぐだぐだ書きましたがそれなりに楽しめるので興味があれば是非🐈

でも前作を知らない方が楽しめるかもしれません。