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新感染半島 ファイナル・ステージのTAMUのレビュー・感想・評価

3.5
新年1発目!
メジャーな映画しか公開されない故郷小田原でも本作が公開。これは見に行かねばと、本国での酷い評判は気になりつつも覚悟を決めて。

なんてったってカン・ドンウォン主演なので、困り顔のカン・ドンウォンを堪能しない訳にはいかない。

原題は『半島』。邦題はファイナルステージがオマケで付いているので、「続編はもう無いよ」の察しw

話としては一応新感染の続きの体をなしており、その4年後。半島はゾンビだらけになってしまったが、お宝があるから取りに行ってみよー、な大味な設定。

ゾンビは闇の中では視界が利かないことから、夜のうちにお宝の眠るトラックを探すことに。
ここで、少しでもゾンビだらけのソウル駅とか青瓦台とか景福宮とか、崩れる世宗大王像とか見れると良かったが、批判に晒されそうなサービスは無し💦

ちな、コロナのご時世であればマスクをつけるのが当然であるように、ゾンビに立ち向かうには噛まれても大丈夫な防護服を着るべきだと思うのだが、至って軽装…
最早、お約束の展開待ちにしか見えず。

それはそれとしてカン・ドンウォン。嫌々半島に戻った挙げ句に酷い目に会う。終始苦々しい表情で想いのツボw
この憂いある表情を定期的に見たくなる♪

監督はマッドマックスに感銘を受けたのか、ゾンビだらけの半島を仕切る軍隊、631部隊が登場。やることなすことフューリーロードのそれっぽく、バカっぽく、焼き直し感半端ない。
そしてダメ軍曹キム・ミンジェ先輩のキャラが酷すぎる。あの地で統率するためには、もう少し知性が必要だろ…(泣)

前作は善と悪では語りきれない非常さが胸を打つ作品だっただけに、善の車の窓は割られないが、悪の車の窓は割られてしまう的なアンフェアな展開も残念。
終盤の展開は良かったんだが、ロジックが。。

そもそもだが、半島がゾンビだらけになったとしても、必ずやあの国は臨時政府を立ち上げ、半島を奪い返す計画を立てる。ロウソク集会を毎日のように行い、4年間も放置しない。
そういう正統派な作りにしても良かったんじゃないかなあ。
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