『ニューヨーク1997』と『マッドマックス』やりましたって感じ。泣かせ演出が前作以上にクドい。
『新感染』の続編というか一連の半島パンデミックシリーズの一編。『ソウル・ステーション』含め、全作テイスト違う。アニメ作品の時みたいな救いのない路線を実写でもやって欲しいんだが、どうやら棲み分けしてるらしい。今回は『新感染』以上にエモくて荒唐無稽。アクション要素に全振りしてるけど、それが特別上手かったり新鮮だったりする訳ではない。あまり期待してなかったから良いけど。社会問題の反映も今回はあまりない。話だけ見れば暴力によって支配された男社会から女性と少女を救い出すという現実の社会問題を象徴した様な話なのだけど、その悪役たちと女性陣がほぼ絡まないので問題は浮かび上がらない。まぁ、そこを描くと現状のファミリームービー的な軽さが無くなるから避けたんだろう。でも『マッドマックスFR』真似するならやるべきだよね。韓国映画の醍醐味である面白い顔の役者がいっぱい観れたのは良かった。あの兄貴の情けない顔とかソ大尉の絶妙な感じとかね。ソ大尉は悪役なのに一番人間味あるキャラクターで不憫だったね。ゾンビ映画というかゾンビをボウリングのピン扱いして車で轢きまくるスマホゲームみたいだった。
