スカパーにて。エグザイルのタカヒロ主演とのことで、自分から劇場に足を運ぶむ事は無いタイプの映画ですな。
金ヶ崎の戦いにて浅井家の裏切りにより敗走していた信長軍。
そこで桶狭間で負けた今川軍の残党の蒲原氏徳（高嶋）が信長を捕らえるが、3人の信長が現れる。
誰が本物で誰が影武者なのか？あるいは3人とも影武者なのか？騙し合いが始まる。
フィルマークスでのコメントも拝読したが、やはり多くの方が「まあまあ面白いが程々だ」「色々惜しい・もったいない」「特筆すべき事もなく、普通」という評価のようだ。僕もそう思いました。
全体的に悪くは無いが物足りない。では何が足りないのか？
アイデアは良い。最初の滑り出しも悪く無い。中盤以降の展開も間違ってはいないと思う。
コメディエンヌな序盤に比べ、中盤以降から“信長に対する忠誠心”みたいなものを語り出す展開。コメディからシリアスに移るのが不満要素になりそうな気もするが、最後の一捻りの為には必要な前フリだった。
じゃ何が足りなかったのか？熟考したが、やはり俳優陣の力不足と結論付けざるをえないな。
エグザイルとそのファンには申し訳ないが、彼らの醸し出すチンピラ臭が作品の足手まといな気がしてならない。
信長への忠誠心や何やらを熱く語れば語るほどにヤンキー臭い説教感に満ちてくる。ただツッパってるだけで、才覚ある切れ者キャラに見えない。
これが逆にさ、大泉洋や阿部サダヲが主演だったらどうだったか？おそらく5倍は面白さが跳ねたと思う。
厳しいこと言うが演技力の圧倒的な壁がある。物語の粗筋が悪く無いだけに役者の技量不足が明確に出たと思う。
所でこの監督、誰だと思ったら元グレートチキンパワーズの人だったんやね。今のところはエグザイル御用達監督のようだが、他の俳優使っ他作品も見てみたいな。
