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#ハンド全力のEBIのネタバレレビュー・内容・結末

#ハンド全力(2020年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

正直個人的には好きじゃなかった。
SNSを大きなテーマとしているのにSNSの設定がガバガバ。インスタの仕様や投稿の受け度など実際こんなんじゃないでしょ、というようなところが多かった。
七尾さんはただのいい人であんだけ頑張ってたハンドができなくなっても不条理に怒ったり当たったりせず泣いてるだけで人間味が薄かったし、結局足の怪我も主人公のせいではなかったというのが、それはたまたまよかっただけで「罪悪感や自分の罪と向き合う」というテーマで観客の心を動かすことができないのでは?と思った。部のメンバー同士の絆もよわっよわだったし一人一人の人物の掘り下げ方が微妙だった。
先生が実は…のところは、驚いたけどそれ以降結局なにもなかったし主人公もそれでなにか感情動いたりしてる感じなかったしなにが伝えたいのかよくわからなかった。
デニスの人がキレてる動画もそれを見た主人公がそれを見てのリアクション、変化がなさすぎた。
熊本の震災の件も絡めていたがそこでも何か伝えようとしてるのか、そうならばなにを伝えようとしてるのかよくわからなかった。
撮り方としては芸術作品もしくはエンタメっぽくない、リアルっぽく取っている感じなのに、若者の会話はそこまでリアルじゃないし(まんじぃ!なんて日常で叫んだりしない)パンツが見える!みたいな表現は古いし、現代っ子がスマホ中毒みたいなとこはあっても実際に「スマホがないと死んじゃう」なんてことは言わないし若者のリアルな感じは全く出ていない。
SNSより現実がんばった方がいいよ的なメッセージは色んな映画やコンテンツで発信され尽くしてるし今さらそれをそのまんましても…という感じだし震災のところもなにを伝えたいのやらという感じだしSNS怖いのところで炎上する場面があったが、住所特定など現実の炎上の怖いところが全然出てなかったしそこをちゃんと描かないのはだめだと思う。
どの部分も中途半端に感じられた。
これは個人的な感想なのでもし不快に感じられる方がいたら申し訳ない。
主題歌と蒔田彩珠さんがとてもよかった。
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