爽やかで泣ける、いい映画だ。
ローカル色が強くB級感全開。映画の面白さはお金だけじゃないことを改めて感じさせる。勝手に低予算ときめつけているが。。。
深イイことばやエピソードも多く盛り込まれている。小賢しさと紙一重ではあるが、自分としてはそれも含めてB級感の良さと受け止めた。
例えば、
「数字に何の意味があるのか」
インスタのフォロワー数に夢中になるマサオに対して苛立ちと共に浴びせられる言葉。相田みつをの作品に「人間がさき、モノサシがあと」という言葉があるが、通じるものを感じた。
「逃げてるだけなのに戦っていると誤解される」
勝手に応援されたり勝手に失望されたり。高校生にとってそれは親だったり、教師だったりすることだろう。それがわかっていて生徒に寄り添える教師のことば。戦っているふりして逃げてる、と言わないところがイイね。
「本当に全力なら、わざわざ全力なんて言わないもの」
説明なんていらない。見たらわかるし、そもそも見せるためでもない。一生懸命がカッコいいことを再認識させてくれる。
もちろん笑えるシーンもたくさん。ダチョウ倶楽部ネタの喧嘩のフリからのチュー。笑える。最高だ。脚本にあったのかな?
そしてエンディング、潔くてカッコいい。
最後もう一つ、七瀬の素朴なかわいさがおじさんにはたまらない。