無粋な私は身分違いの2人がシンデレラ的ハッピーエンドで終わる簡単な話だろうなと思ってた見始めた。けど全然違う。2人の距離感とか、相手を思いやる気持ちとか心の機微みたいなのが密やかに美しく描かれていた。品がある。
カースト制を導入していたインドという国の背景と慣習。そこから抜け出して自由に生きるといのは聞こえはいいけど周りにも許されないし、自分も許さないんだと思う。台所に来られて恥ずかしい思いをしたというラトナのセリフが胸にくる。だからこそ最後のシーンが際立つ。一緒にいることが全てじゃなくて愛し方もいろいろあるのかな。そう思わせてくれる映画だった。
インドのサリーは色鮮やかで衣装を見るのも楽しかった。