あやの

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのあやののレビュー・感想・評価

4.1
うわ~めちゃくちゃ面白かった。

まず設定が最高なんだけど描き方がこれまた最高。

色々制限して時間もやる気も余計な事に割かずその分ガリ勉して、新しい環境に行った!ら勉強以外を楽しんでた人達もそれなりにいるじゃん、て軽いショック。結構わかる…。認めたくないけど事実としてある理不尽。まず共感度MAXの設定。
だからせめて一夜で取り返す!て発想も短絡的で痛快で良い😂

パーティーの家が分からないから珍道中の面白さも生まれるし色んなメンツとも絡めるし、流れというか誘導上手いな~とも。

も~笑いのセンスとテンポが何より最高。
色んなとこでいちいち笑えるし、人形のとこは声出して笑った。
それでも文化圏の違いや知識不足で分からない笑いが出てしまうの、アメリカのコメディ映画観る上で避けられない悔しさ…。
後追いで調べて笑うけど固有名詞出た途端笑えたらもっと最高だろうなぁとか。

思ったのが、全キャラが濃い!
捨てキャラがいないと感じるほど使い切れてる。
主役2人、金持ちの自意識過剰男子に、神出鬼没の富豪女子、演劇オタク2人、校長、イケてる先生、あとリア充達もちゃんと後々使えてたし。過度に心配してくれるピザ配達員も。色々な意味で。

どうでもいいけど男っ気ないと思わせて出来てたんかーい、て女の子とかめっちゃリアル。
好きじゃないタイプです笑

あと確かにすでにカミングアウト済っての珍しい。しかも相方とはあくまでちゃんと友情。
そしていつもは控え目気味な主役の1人が友達の恋愛を後押ししようと、これ以上自分を卑下するならボコボコにするよ!って友情のとこ泣きそうになった。

ガッツリ嫌な奴がいなくて最後はスッキリ明るくて、でも寂しさも感じさせて、でもでも最後は楽しく終わってくれる。そこも今作らしいなと思う。
主役達が勝手に閉じちゃってた世界からちゃんと歩み出して成長してるのも良い。

音楽も色々使われててノリノリで、テンポを後押ししてくれてた。

ていうかジョナヒルの妹なのもへー!だけどジジがキャリーフィッシャーの娘な方が驚いた😂
あやの

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