このレビューはネタバレを含みます
社会派ミステリー、良かった。
ちょっとテレビの2時間ドラマ風になっていなくもなかったが、緊張感と重厚感が最後まで続き、問われている内容も重かった。
1960年代の学生闘争を生きた世代が起こす、1980年代の劇場型犯罪。そして令和の今が織りなすハーモニーは重厚感抜群だった。
犯人の男たちが言う、「社会に一発食わせてやりたい」という言葉。世の中にファイティングポーズをとり続けたいと思っている今の俺に刺さる言葉だった。しかし、犯人の息子世代が言う、「たとえ、社会から取り残されても、あなたのようにはならない」と。
そう、そんな方法で世間と勝負したくない、正攻法で勝負しないと俺らしくない。でも、そろそろファイティングポーズの規模は縮小しようかな。得られるファイトマネーは少額でもいい気がしてきた。笑