発売されてすぐに購入した原作本だが、とても重い感じがして途中から読み進めなくなった。
あれから4年近く経って映画化され、未だに読み終わっていない事に気付き映画館へ足を運んだ。
リアルタイムであの事件を体験しているから、まるでドキュメンタリー映画の様に思えた。
当時私がいた会社では、売れなくなったグリコ森永製品を大量に購入し、従業員に社内販売していたっけ。
作品の筋や役者さん達の演技がどうこう言う前に、実際に罪の声を背負っている当時子供だった人がいるのだろうか…、などと色々と現実を考えさせられた。
事件の影で大人たちの都合で不幸になった人達がいるところが、なんか今の世に通じるところがあると思う。
暗いトーンの中、小栗旬の真実を追い求める記者の姿が、前向きに歩んでいる様に見えて(実際はちょっと違うんだけど)、そこが救いだったかな。