せったろ

罪の声のせったろのレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
5.0
公開初日に劇場で観たけどWOWOWで再視聴したので改めてレビュー。
グリコ森永事件を元にした作品。めっっちゃ面白い。何がいいって脚本が良い。

原作の小説も淡々としていて出来はいいが映画版は構成がまるっと違う。
小説は主役の二人が絡むのも終盤だし、事件関係者の状況が早めに判明するんだけど
映画はベースはそのままで順番を変えて話に盛り上がりを作り、時代も少しずらして令和の改元も絡めてある。
原作にはなかったメディアの功罪について問題提起するの流石野木亜紀子〜!という感じ。
映画見た後、元の事件のWikipedia頭から読んで原作小説も買って一気読みした。

演出や音楽も良い。京都とイギリスの対比が素晴らしい。
演者は主演の2人や奥さん役の市川さんも良かったけど、特に良かったのは宇野さん!宇野さんの存在感が厚みを出している。

ただ、この映画ほんと面白いんだけど2時間半とちょっと長い上に集中力を必要とするので映画を見る環境を作ってからの視聴をおすすめしたい。
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