とびん

罪の声のとびんのネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ギン萬事件時に自分の声を録音され巻き込まれた主人公と、それを追う新聞記者の友情と主人公の人生の話。

面白かった。
主人公の葛藤、誰が犯人なのかという謎が絡み合って重厚なミステリーになっていた。
この手の映画はかなり好みだ。
ただ、自分は新聞記者というか、ハイエナのようなメディア記者にあまりいい印象を抱いていないので、そこの好みはありそう。
この作品の新聞記者は葛藤して、悪意のないよう描かれている。
たしかに小栗旬は悪い記者ではないけれど、記者という仕事自体が、被害者と加害者の心を傷つける職種なので、良い悪いという領域で考えることがナンセンスなのかもしれない。

犯人の家族がかわいそうだったな……。
あんなことになって……。
犯人の男が、小栗旬にペラペラ話したのは謎だったけど。
たしか、犯罪者が外国に滞在したら時効にならないよね?
それを知らなかったのか、バカなのか……。
まあ、真実を語らせるにはあそこで犯人に話させるしかないんだけどね。

最後、罪の声の息子さんがお母さんに会えてよかった。
そして、罪の声を娘との再会で使うのもよかった。
欲を言うと、あんなわかりやすい使い方じゃなくてもよかったかもな。
テレビから流れてきて涙するという自然な感じの方が。
あそこで自覚をもって流してしまうと、『いや、それあなたたちのトラウマやん』みたいな感じでも捉えられるし。

全体的に面白かった。
話は面白かったんだけど、それだけかなあ。
他に、特筆することはない。
セリフとか演出面に関してね。
主が取材というか調査がメインだからね。

イギリスはよかったな。
俺も行きたい。
とびん

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