さささ

罪の声のさささのネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

大分前に原作を読了しており、劇場でも見たかったんですが、ようやく時間が出来てアマプラで見れました。
原作はボリュームがありながら、読みやすく、一気に読めた印象があります。

まず、源ちゃんと旬ちゃんのW主演ってだけで爆上がりです!
昔の事件を掘り起こすジャーナリズムの意義や事件に関わった人たちの思いなど、2時間半近くあり、情報量もたっぷりですが、かなり見やすくまとめられていました。

今作では、小栗旬演じる新聞記者が過去の未解決事件を調査していき、報道することにより、声を使われた子供たちが成長して大人になった現在、多少なりとも良い方向に向かっていくラストで終わっていますが、現実ではこのように上手くいくばかりとは限らないと感じます。

勿論、今作のようになる場合もありますが、事件に被害者や加害者ではなく関わった人々が、過去を追求する報道により、現在より苦しくなってしまう可能性も多いにあるのではないでしょうか。
例えば、ギン萬事件で首を切られたギンガの社員さんの家族は?星野源演じる主人公のテーラーが風評で厳しくなったりしないのか?など考えてしまいます。
原作からの部分にはなりますが、ここだけで、過去の事件を調べ上げて報道するジャーナリズムを完全に良しと考えてしまうのは危険な感じもします。

しかし、エンタメとして見やすく、2時間半全く飽きないように作り上げられてる作品なので素晴らしいです!!!

今後の事件を背負って生きていく曽根さんはどうなるのか気になりました。
さささ

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