こなやん

悪人伝のこなやんのネタバレレビュー・内容・結末

悪人伝(2018年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

予告を少し拝見して、連続殺人犯vsヤクザ(マ・ドンソク)vs警察の三つ巴系バイオレンスムービーと言う事で、そこそこ私のご馳走だと思い観に行きました。
しかもドンソク兄貴の主演。

いやーー面白かった。

まず 始まって1分で うなってしまった。
韓国映画お得意の 気楽なドタバタ展開系かと思ったら、「この映画は実話を基に・・・」とテロップで出た瞬間から うっ嘘〜てな感じでどんどん引き込まれた。

あれこれ盛りに盛って 脚色もいろいろしての話だと分かっていても、テンポの良さと脚本の面白さでワクワクしながら観た。

バイオレンスシーンも先日観に行った新作「ランボー」ほどエグくなく丁度良い。
あの韓国特有の細い坂道でのカーチェイスもなかなかの物。

なんと言っても血の気の多い刑事、不気味な殺人犯、何処か憎めないドンソク親分など その他の端役に至るまで、全てのキャラが立っている。

迫力のカーチェイスや肉弾戦で物語もそろそろ終わりかと思いきや、そこからまだ見どころの裁判シーンが有ったり、もう一つ捻った刑務所でのラストシーンまで面白さが持続する。

取り敢えず コロナの件も有り、今年は映画を見る本数がかなり減っているものの、自分的には本年度1・2を争う映画になりました。

感じで言わせてもらうと「アウトレイジ」と「孤狼の血」を足して、そこへ連続殺人犯の薬味を放り込んだ「鍋物」の様な映画だ?

なんだかよく分かって貰えないかも知れませんが、上記のヤクザ映画が大好物な方なら かなり楽しめると思います。お時間あればぜひ御賞味あれ。

PS 今流行りの「愛の不時着」辺りとは真逆だと言う事は 言うまでも無い。
こなやん

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