一度睨まれたが最後、
頼れる兄貴、マ・ドンソクが豪腕と畏怖のカリスマ性を駆使してイカレ野郎をとことん詰め倒す。
ドンソク演じるヤクザのボスと問題行動を起こす刑事がお互いの捜査網を利用しながら、連続殺人犯を追う。
ボスは刃物で襲撃してきた犯人をぶちのめしたい思いでいっぱい。
ただあまり表情には出さないから、余計に怖い。
大勢のチンピラと刑事が人海戦術で犯人の居所を調べるため、ネットカフェや宿泊所を一軒一軒聞き込んで炙り出していくところにワクワク。
復讐を常に考えながらも、仁義を尽くす部下をいたわり、雨に濡れる女子高生には傘を差し出すボス。
優しくてカッコいい。
でも極道だから歯向かう奴はボコボコ。
分厚い体から繰り出されるパンチは一発で気を失いそうな重みがあった。
因縁の犯人への仕打ちも容赦なかった。
居合わせ女の子が震え上がるもよく分かる。
ラストでゆっくりと歩きながら、にやりと笑い、
それを見た犯人
「あっ 今度こそ殺される」
といった表情を浮かべて、痛快で笑えた。
そして犯人は、和牛の川西さんに似ていた。
