桃

パブリック 図書館の奇跡の桃のネタバレレビュー・内容・結末

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』はドキュメンタリーで、こちらは記事に着想を得たフィクション。

エクス・リブリスは図書館及び民主主義の賢くて明るい未来、希望を描かれているとすると、
こちらの方が守られない市民と公務員の限界みたいなところを描いている。
状況は異なるのだけど。切り取り方が。

物語は大寒波に襲われる米オハイオ州、シンシナシティ。
外で暮らすと凍死するような気象、命を守るべく、ホームレス達は図書館に押し寄せる。
ホームレスが占拠した図書館は、平和デモと本人達が思う報道はされず、やがて立て篭もり事件として報じられるまで発展する。

主人公の司書員ステュアートはドラッグ中毒者だった過去を掘り下げられるなどして、精神疾患のある容疑者としてフェイクニュースが出回り、警察都合で無理矢理突入という事態に。

映画としての構成で起承転結はハッキリしている。
けれども何だか入り込めない部分があったのは、冒頭トイレのシーンでステュアートがホームレスにお金を渡していたのが何だかひっかかるからなのか。これは個人的な感覚ですが。

監督・脚本・主演を務めるエミリオ・エステベス。『ブレックファスト・クラブ」のあの青年だったんですね。
たくさん本を読んで、また違った形で図書館に戻ってくるとは。

ピザが美味しそうで、食べたくなった。
桃