真夜中が至高

パブリック 図書館の奇跡の真夜中が至高のレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
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凄く良かった。
120分より短く感じるくらいスラーっと観られる。

社会問題、人種差別、コメディ、そしてシニカルで笑える台詞。
さっきあっちの人が使ったネタをこっちでボケて打ち返すみたいな箇所が沢山!修正第4条のくだりは笑った。

深刻な問題を軽く、或いは飲み込みやすく描くことに極めて長けているし、バランス感覚が良い。
緩急があるのに、気づかないくらいまとまってる。

ボケた老人にユダヤ人が!と絡まれてるのがメキシコ系で笑いにし、しかし、ユダヤ差別を確実に記述し、昔だったら金髪碧眼の若い女の子が当てられそうなキャスターに黒人系、そのアシストの話分かりそうな男の子はアジア系。コンプラでわざと散らしてるわざとらしさみたいなものは感じさせないのが不思議。

ずーっと笑ってられる。そうそう、世界は厳しいよねって。

主人公のバックボーンが魅力的。
部屋で修理中のコーランで大変なことになるかとひやっひやした。

音楽に始まり音楽に終わる?