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パブリック 図書館の奇跡のTAMUのレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
4.0
正直、エミリオ・エステベスすげー。
それこそ、『アウトサイダー』やら『ヤングガン』やら、80年代を駆け抜けたトップスター。

が、監督・脚本・主演を務める映画が地に足のついた社会派作品。
ついでに、アレック・ボールドウィンやらクリスチャン・スレーターやら、すっかりおっさんになった2枚目スターが楽しめるw

特にクリスチャン・スレーターのクセが強い。嫌な顔してんなー(ベタ褒めw

それは置いておいても、脚本が練り込まれていて、程よく心地よい。
良過ぎる人も出てこないし、悪過ぎる人も出てこない。
悪いのは現代社会、社会のひずみに対する世間の冷淡さ。

タイトルの通り「パブリック」について考える上でも、図書館の持つ社会的役割の可能性を考える上でも、更には日本とアメリカの図書館が持つ機能の違いや優劣を考える上でも、多くの人が見て意見を交換したくなる教材のような作品。

我が国でも「図書館戦争」という映画を作るのであれば、このような映画だったら誇らしいのにな、と。
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