ストックホルム症候群の語源となった実話を基にした物語。
どれだけ脚色されているのかわかりませんが、仮にすべてが事実なのであれば、人質の身でありながら犯罪者に好意を抱く云々、というのは、あまりに短絡的な思考のように思えました。
たしかに犯人は、強盗という犯罪を犯していますが、人を殺すほどの悪人でも、それを楽しむ狂人でもありません。むしろ、警察の強行から人質を守ろうとすらしています。もちろん、自分達が助かるために人質が必要だからでしょうが、問題なのは、警察のずさんな行動であり、それが余計に、犯人を擁護する気持ちを高めたにすぎないのではないでしょうか。
この作品自体は良作ですが、基のストレス障害の考えに疑問を抱きました。