サトタカ

ストックホルム・ケースのサトタカのレビュー・感想・評価

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)
3.5
リンクレイター監督の「ビフォア・サンライズ」、「ビフォア・サンセット」、「ビフォア・ミッドナイト」の三部作、名作「ガタカ」、「ウェイキング・ライフ」、「トレーニング・デイ」といった作品が印象的なイーサン・ホーク。独特な雰囲気のある名優で、脚本を書いたり、監督もしたり、本も書いたりと多才なイケオジ。民主党支持者で共和党寄りなFoxとか大っ嫌いなんだよね、この人。まぁハリウッドの文化人はほとんどリベラルだろうけども。
ヒロインのノオミ・ラパスは、「ミレニアム」のリスベットや「プロメテウス」ではやたら強い女を演じていたが、今作では銀行強盗に人質にされながらもときめく銀行員役。これがかなりハマっていて、やっぱりこの人はほんと演技上手いなぁと感心した。生活感あふれるノオミ…機転のきくノオミ…よかった♡スキンヘッドで悪役をやりがちなマーク・ストロングがおとぼけロン毛キャラで愉快。

それにしても銀行強盗も警察もグダグダでヘボいところがオフビート・コメディってことなのかな?悪くないけど、なんだかやってることが牧歌的でどう捉えたらいいのかわからなくなるクライム映画だった。

人質になるという非日常体験で、吊り橋効果というか捨てられた子犬を拾う不良がいい人に見えちゃうというか、そういうのはあるんだろうなとは思うね、ストックホルム症候群。こんなやさしくてイケメンの犯罪者なら好きになっちゃうよねぇ。

イーサン・ホークが着てた縦のストライプが入った革ジャンがカッコよかった。「イージーライダー」のピーター・フォンダが着てたやつに寄せてんだろうね。
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