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その後の蜂の巣の子供たちの一のレビュー・感想・評価

その後の蜂の巣の子供たち(1951年製作の映画)
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最高~。ファーストショットから激・清水宏で高まる。『蜂の巣の子供たち』がホームを目指して放蕩する物語だったのに対して、今作はホームでの生活のスケッチ。おだやかに過ぎていく時間。なにしろ「昨日と同じ」なのだ。DEADヨシボーの復活もあり(「目つぶっていろと言われて映画を観たら死んだことになってた」!)、子供たちがより奔放で、観てるだけでただただしあわせ。一見ユートピアのようだが、彼らは彼らなりの役割と責任を負って切実に生きている。それを絶妙な距離感で見守る“おじさん”。厚かましい自己満足では事足りない世界。なのに、泡吹いて倒れる青年は何気にずっといるのがウケる。
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