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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のandesのレビュー・感想・評価

3.4
もともと、その傾向があったが、技巧過剰である。自家中毒に陥っているような気もする。情報量が多く飽きはしないし、1シークエンスの上手さは流石。ただ、凝りまくった映像の中に、印象的な「ショット」は少なかった。そもそも「記事」の素晴らしさを「絵作り」で伝えるのは本末転倒のような気もする。

あと、今回で確信したけど、ウェス・アンダーソンはお洒落な作風に見えて、「人が死ぬ映画」を撮り続けている。そして「死ぬことで人の価値(意味)が認識される」パターンが多い。彼はドラマのために容赦なく「殺す」監督なのである。
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