グッチー

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のグッチーのレビュー・感想・評価

4.0
「グランドブダペストホテル」などで有名なウェス·アンダーソン監督の最新作。

おしゃれな雑誌をそのまま映画に詰め込んだかのような、独特な世界観を構成しているところは、いつもながらさすがだなぁと思いました。

また、本作はタイトルのとおり、監督のフランス愛が強く、第2部の宣言書の改訂は、部屋の中の原色の感じとか、全体的にゴダールの「中国女」の影響が強いのかなぁと。
あと、第3部の警察所長の食事室のネスカフィエは髪型とかどことなく藤田嗣治を意識しているように思いました。

モノクロから急にカラーになったり、実写からアニメになったりと、本当に雑誌のように目まぐるしく映像が変わっていくので、情報量が多すぎて途中で字幕に追い付けなくなるのがちょっと難点だったかなぁと笑
これはいつかまた落ち着いて、巻き戻したりしながら鑑賞すると色々な気付きが出てくるようになっているんだろうなぁと思います。

内容はちょっと意味不明な部分もありながらも、独特な世界観が楽しめる作品だったので、いつかコーヒーでもすすりながらまた見たいなぁと思える感じでした。
グッチー

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