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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のkogureawesomeのレビュー・感想・評価

3.1
ジャン・ジャック・サンペ、エドワード・ゴーリー、トミー・ウンゲラーの絵本みたいな映画だった。CM的なイメージが羅列されてるような映画でもあった。エピソードが数珠つなぎな構成から『ケンタッキー・フライド・ムービー』的にも思えた。

映画的記憶(『ぼくの伯父さん』etc)、写真的記憶、物語的記憶、歴史的記憶、文化的記憶が盛りだくさんに詰め込まれていて、追いつけない上に
全く関係ない江戸川乱歩とか怪人二十面相、ルパン三世カリオストロの城のカーチェイス、ネスカフィエ警部補という名前(見た目東洋人のコック)でネスカフェのコーヒーまで私は思い出してしまって海馬がパンク気味です。

ウェス・アンダーソンの頭の中の架空のフランス。カラフルでポップな世界観を楽しめるか、そうでないかは分かれそう。色やセット、フォント、構図、小物など相変わらずセンスが良い。

ジェフリー・ライト、声めちゃいい。
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