りょう

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のりょうのレビュー・感想・評価

3.9
ウェス・アンダーソンの新作ということで、映画館で絶対観る!ってことで鑑賞してきました。率直な感想は、情報量多すぎて映画館の大きいスクリーンだと脳みそが追いつけない…笑
ミニシアターか、家のテレビくらいがちょうどいいサイズかと思いました(映画好きとは思えない発言ですが)🥴

雑誌と同じく、ページページでデザインや書き方、雰囲気が違うのと一緒で、何回も見て細部を確認しながら観るときっとさらに味わえる映画なんだと思う。
フランスってこうだよね!ってフランス好きのウェスがこれでもかって好きを詰め込んだ感じがする。

1個目の芸術家の囚人の話。レア・セドゥが一糸纏わぬ姿に…!これだけでも劇場でお金払って観る価値ありました(ちゃっかりauマンデイですが)。ずっと同じポーズからの背中伸ばす動き最高。それと、デルトロがめちゃめちゃいい味出してまして、電気椅子でレア・セドゥにSっ気発揮されて、急いで装着具脱ぐとこ、吹きました。

2個目はなんとフランシス・マクドーマンドとティモシー・シャラメ!
自分の中でフランシス・マクドーマンドってスリービルボードやノマドランドと、どっちかっていうとクセのあるおばさんってイメージで、演技が自然すぎて、元々この人こういう人なのでは?っていう感じだけど、この話ではちゃんとした記者の役って感じで新鮮だった。シャラメは男の自分からしてもきれいでセクシーすぎ。白黒がこんなに似合う現代の俳優いますか。

3個目はシアーシャ・ローナンも出てた!個人的には一番好きなエピソードだったな。途中話が横道に外れたりしまくるので、本当話に着いていくのに精一杯。犯人とお父さんが追いかけっこするシーンとかマジで笑える。そして一命取り留めたシェフのセリフが何かグッとくる。

オールスターなキャストを見るだけでも、お釣りが来る作品ですが、これがおれ!ってめちゃめちゃ主張してくる、誰がみてもウェスの作品だとわかる作品。もし配信が始まったらゆっくり味わって見たい。
りょう

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