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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のkooziのレビュー・感想・評価

3.9
最初、ウェス・アンダーソンと聞いて
ピンと来なかったが、
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ、
グランド・ブダペスト・ホテル、
犬ヶ島の監督と聞いて、やっと認識した。

お洒落な雑貨屋みたいな趣きかな?
犬ヶ島ほどイカれた感じではなかった。
ヨーロッパの空気を感じさせてくれますね、
この監督は。
筆者、ヨーロッパ行ったことないけど。
エスプレッソ、ベスパ、ピストバイク、ローバーミニ、とにかくなんか、そんな感じ。
ヨーロピアンお洒落を味わうことができる。
建物とか乗り物の断面図がおもしろくて印象に残った。

短編が続いて最後にこう繋がるか!!
っていうスッキリ感はあんまりない。

役者は有名な人達がいっぱい出ていて、
これあの人だよな〜?、と思いつつ
(エンドロール見て)やっぱデルトロだ!
と、ふとボーダーラインとのギャップをしみじみ感じたりしました。
その他、スリービルボード=ノマドランドの人、シャラメ、を認識。

学生運動のああいう連帯はうらやましいなあと思う。
あとレア・セドゥという人を初めて知れてよかった。裸体として当然美しいが、看守とわかってから、俄然エロティックさが増すのはなぜでしょうか?
→性癖です。
いや、多分もっと普遍的なものか。

鑑賞後、友人をネスカフィエーと呼んでみた。
どうしてもフジタにしか見えなかった。

それと、デルトロの絵を解説する女性のとこも面白かったですね。

見終わったあとは、なんとなくポカーンとして、
相変わらず洒落てて面白い映画だったな、
という感じでしたが、
こう書いてみると色々語りたくなる部分が無限にわいてくる、ニヤニヤしちゃう映画ですね。
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