みろ

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のみろのレビュー・感想・評価

4.7
愛しさ満載のフレンチディスパッチ!細部まで整えられた最高におしゃれな画面と世界観に酔いしれる。今回は自分の視点で物事を切り取って世に届ける編集者へのリスペクトを感じた。
4つの記事の中では『確固たる名作』が一番好き。編集長については劇中でそれほど語られないが、所々の言動がさらっとかっこよくてそれがまた編集長らしくよかった。訃報の記事をどうまとめるか、皆で話しながら進めるカットで終わるのもとてもよい。編集長の想いと言葉はそれぞれの心にきっと残っているし、世界は淡々と続いていく。不条理なこともあるけど心の中になにかを残し大切に生きていく、ウェス・アンダーソンのささやかだけどきらっとした希望的な作り方が本当に好き。ただものすごい情報量なので置いていかれたところも有り…もう一度見たいです…!
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