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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のNnのレビュー・感想・評価

4.0
グランドブタペストホテルの初見の時はウェスアンダーソンってこんなに集中力いるんだ〜…って、ちょっと圧倒されたけど、本作は割とサクサク観れたー!
というかやっぱり大きいスクリーンで観るべきだったんだな〜と思う。
それに、一人で観に行ったけど周りの人たちとクスクス笑いながら観れるのがなんか多幸感あった。
Z世代の悲しい性というか、ここまでお金かかってる作品になかなかもう出会えない中抜き中抜きの時代だから、ストーリーどうこう抜きで、観ててめちゃくちゃ気持ちいい。
幼少期に読んでた本や見てた教育テレビのアニメとかってただ何かが起きるだけで楽しかったのに、歳を重ねるにつれていつのまにか伏線回収とかカタルシスがどうこうとかそんな風に作品を見るようになってる自分がいるわけで、
そうそうこういうのでいいんだよ、というような日常と非日常の混ざり具合に癒された。


・一つ目のストーリーが画家ってことで、視覚的に楽しめるパートだったからそこまで難しいなぁって感じずに入り込めた
・ブタペストホテルの甥やってた俳優さんの雰囲気好きだったからストーリー#1でテンション上
・事前に鑑賞済みの友達から色々関連情報を教えてもらった次の日に観たから分かりやすかった
・二つ目の学生運動の話で、私絶対学生運動とかやってる時代に生まれるべきだったな…と思うなど
・哲学用語とラテン語系の手話?を基にした内輪の用語とか憧れてしまうわ
・数作しか観てないけどウェスアンダーソンの作風とティモシーのお芝居の感じなんかちょっと合わないような気がしてしまた
・ティモシーのフランス語チャンスがなくて少し悲し〜!
・三つ目のストーリーが一番わかりやすい感じだったし、予告のカモンカモンで既に涙腺弱くなってたから異邦人の件はちょっと泣けた
・本紙に掲載された漫画風になるところ可愛いけどカーチェイスとか実写でやるの面倒であんな演出にしたのかなとか思っちゃうよね
・エンドロールで発行されたこれまでの表紙出てくるの可愛いすぎる全部ロック画面とかにしたいって思った
・今回はポップなグロとか不謹慎な笑いがちょっと少なめな感じもした〜

こんな映像作ってくれるおっさんがいることにℒℴ𝓋ℯが止まらん
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