ピッツア橋本

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のピッツア橋本のレビュー・感想・評価

4.5
ウェスアンダーソン作品はこれまで全部観てきたが、本作は動画配信サービスでしか観れないなあと思い後回しにしていた。
最近アステロイドシティの予告観て、良い機会だから観ようと思ってのレビューを思い立つ。


ある廃刊になる雑誌。その記者達が綴る極上に些細なネタの数々が章立ててエピソード化。

ある意味、連作の短編集(しかもシュールギャグ漫画的な)を見ているようなテンポの良さと心地良さ。

ウェスアンダーソンならではの絵は真正面だけど、真っ直ぐ他人や現実に目を向けられない繊細なキャラクター達が織りなす数奇な人生模様。

特にあの囚人画家の話が良かった。
行動の全てがピュアそのものなのに何故か捻れて伝わってしまう。

ウェスアンダーソン作品に出てくるビル・マーレイは良い意味で全作一緒に見える。気弱さと繊細さと優しさが好き。

やんわり元気の出る良い映画だった。

来週のアステロイドシティは映画館に観に行こうかな。
ピッツア橋本

ピッツア橋本