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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のtのレビュー・感想・評価

4.3
とにかく映像を作る上での奇想天外な発想が面白い。普通はこうだよねっていう発想を次から次へと超えてくるし、やっぱり演者も演じていて楽しいだろうな。
映画を見ているというよりも、動く絵画を見ているような感覚に陥る。
ここまで大量の有名俳優たちがこぞってウェスアンダーソンの作品に出演する理由は何なんだろう。彼の作品自体に対する愛情なのか、あるいはウェスアンダーソンという人物がそれほど人を引き寄せるチャーミングな魅力を持っているのか。同じベテラン俳優が何回も出演してるのを見ると、後者もかなりあるのかなあ?撮影期間中、演者みんなで同じホテルに泊まり、一緒にご飯を食べて生活するから、家族のように感じるらしい。メイキング見たんだけど、ウェスアンダーソンらしいお洒落なジャケットとスカーフを巻きながらカメラ回してて笑った、監督であんなお洒落しながらデカいカメラ回してる人初めて見た。これだけの情報量の作品作れる人だから、芸術、デザイン、歴史、文化、映画、いろーんな知識を持ってるいい意味でのgeekみたいな人なのかも。
顔が芸術なティモシーはアンダーソンの映画にぴったり合うので、今後もバンバン出演しながら年を重ねてほしい。あと、字幕が原文を省略している部分が多くてちょっと残念だった、まあ原文の情報量が多すぎて仕方ないけど。
“Maybe you’re sad, but you don’t seem lonely to me.” “Exactly!”
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