架空の雑誌『フレンチ・ディスパッチ』最終号で描かれるオムニバス形式の4つの物語。
キャストや流石の絵作りは、ウェス・アンダーソンが生み出す世界観の構築に欠かせないピースとして、見事に機能していたように感じます。
ただ個人的に苦手な”物語の流れがキャラクターから読み取れない”フランス映画感が強く、途中取り残されてしまいました。
STORY1「アートとアーティスト」は好きなエピソードですが、それでもちょい苦手。。
モノクロ演出が本作の特徴(グランド・ブダペスト・ホテルとの大きなビジュアル変化)に感じますが、それも少々ノイズ気味。。
とにかく『グランド・ブダペスト・ホテル』にあった爽快感とお話の楽しさ、そして音楽の秀逸さが感じられない個人的には合わない作品でした。