このレビューはネタバレを含みます
台湾にかくまわれて生きる島と、こちらも訳ありな様子の牧野。
それぞれの事情が交錯する２人が、大きな屋敷に１人住む女性シャオエンの家に滞在することになり……というあらすじ。
なのだが、冒頭から個々のシーンは映し出されるもののその繋がりが説明されないため、物語が全然把握できなかった。
観賞後に監督のキャリアを読んだ際にホウ・シャオシェンの名前を見て、なるほどと。
彼の系譜であればこの創りは納得。台湾の自然や街を使った画作りにはこだわりを感じたし画の力はあった。
といってもあまりにも説明不足な感は否めない。また、アウトローを演じる豊川悦司と妻夫木聡が、単体の演技は悪くないがさすがに以前にも見たことがある役柄で、特に妻夫木聡は既視感を禁じ得なかった。
世捨て人のようなシャオエンを演じたニッキー・シエもよかったし見所はあるのだが、あまりにもストーリーテリングが弱く理解が追いつかなかった。
