仏教ドキュメンタリー的な映画であるが、そこに東日本大震災で全てを失った兄弟子の物語も絡めて描かれた富田克也監督作品。
信仰についてあまり深く考えたこともなく、お寺で座禅は組んだことあるものの、あまり仏教とふれあうことなく過ごしてきた。それでも、3.11で失ったものを取り戻そうとする兄弟子の姿は見応えあり。
また、ところどころで「ハッ!」とさせられる美しい風景が描かれている。
全体的にドキュメンタリー・タッチの映画ではあるが、フィクションも含まれているようだが、その区別は明確ではなく、問題提起を投げかける映画に見えた。