傑作『国道20号線』から12年後の坊さんからみた日本。一昨年ラオス行ってそこここで見かけた袈裟がけのお坊さんたちは美しかったけど、日本のその辺の坊さん達ってでっぷりして坊主丸もうけって感じで昔からどうも鬱陶しい。だから「日本の仏教は檀家制度と世襲制度が駄目にした」ってリアル高僧の話でふに落ちた。リアル日本の若い坊さんの、パソコン仕事して酒呑んでゲロ吐いての勤め人感はそういう背景に由来するのか?いまだなぎ倒されたままの墓石累々たる墓地に向けてお経を唱えるシーンでは来年オリンピックかぁ…費用3兆円かぁ…復興にまわせよぉ…日本の政治も檀家的なのと世襲でなぁ…とつくづく浮かばれない気持ちになった。永平寺のショットはさすがに美しかった。