かずシネマ

思い、思われ、ふり、ふられのかずシネマのレビュー・感想・評価

3.3
冒頭の空撮からの浜辺美波が物憂げに勉強している画、雨。すげー好き。
濡れたアスファルトの匂いがしてきそう。他も画が綺麗なシーンが多い。

マッドマックスはメル・ギブソンのやつも観ようぜー。
そして主張してくるボーンアイデンティティーのポスター。

原作未読。
原作がそうなので当たり前だけど、台詞回しにはどうしても少女漫画の恋愛漫画独特のものはある。特に男の子は。
漫画の中でしか有り得ない爽やかな王子様っぽさというか。自分はそういうのが若干苦手。
でも、キャラクターの察しの良さや鈍くなさ(または鈍さ)、朱里と母親の関係や感情の動きは少女漫画原作の長所と思う。

まず、映画好きとしては有り得ないシーンが…全映画好きを敵に回すシーンが…あんなのアカンわ。
かわいそすぎる。人の持ち物を何やと思ってるんや。
有名なあの鉄道模型の質問文とか、実際に親と縁切りまでいったタレントのクリス松村のレコードの件とか(分からん人は検索して)を思い出す。
本人にその気があれば罪にも問えるやつよな、あれ。あれは人でなしの所業や。カズくん、あんなんは許す必要ないで!
だけどアバウト・タイムまだ観てなくてサーセン!

恋愛に限らず、様々な状況から自分の心に蓋をせざるを得ない場合ってある。
そうでないのに蓋をしているなら自分が一歩踏み出すしかない。

あれはまだ自分の事しか考えていない、と言われていた段階ではあったけど、「何でも相談して」とは言っていても、まだ日も浅いだろうにあの時点であんな話を由奈ちゃんにするのは理央は相当に無神経ちゃうん…と思う。
傷口に塩を塗りたくられる様なもんやろ。由奈ちゃん強いわ。

自分を守る為に予防線張るのは悪い事とは思わないけど、予防線張る理由が自分が格好悪くないように…ってのは確かにちょっと違うかな。
だけど、あの元カレは何様なんって感じやった。何アイツ。
朱里ちゃんは口ではなく、態度にはちゃんと「格好悪さ」が出てたと思うけどな。
朱里ちゃんとカズくんがそれぞれ、大人になる必要がない場面で大人にならなきゃいけなかったのは痛々しく気の毒だった。あれは大人が悪い。
それが良い方向へ向かったのも良かった。
特に朱里ちゃんとお母さんとの会話のシーン、内容は流れなかったけど良かった。親と子であり、女と女で腹を割って話せている感じがして。

女の子2人に最初から最後まで好感を持って観られたのが何より良かった。

どうでもいいけど自分は思う。見た目が変わってから初めて声をかけて来る男にろくなもんは居ない、と。
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