shun

思い、思われ、ふり、ふられのshunのレビュー・感想・評価

3.7
映像と音楽の美しさと主演4人の愛おしさで2時間飽きずに観られました。
ストーリーは普通ですがメインのキャラが4人いることから「結末の予想がつきにくい」ってのはよかった。

浜辺美波を最初に見たのが「センセイ君主」で、ここでの過剰な演技に苦手意識持って以来なかなか好きになれない女優さん。ただ「君の膵臓をたべたい」では静かで落ち着いた役でこっちの方が似合っていると感じたので、今回も少し期待して観賞したらとてもよかった。
どのシーン切り取ってもお顔が綺麗なのはもちろん、家族や恋に悩む朱里が丁寧に、繊細に演じられていました。
若手トップ女優さんだからこれからも色んなジャンルの作品にキャスティングされるだろうけど、静かに魅せる演技をもっと見たいと思いました。

福本莉子も良かった。玄関でお母さんに訴えるシーンは泣いてしまいました。
他にも「怖くて告白できなかった前の自分より今の自分の方がずっと気に入ってる」ってセリフが印象に残りました。それが言える強さに憧れる。

連れ子恋愛についても描かれていたが自分はこれが問題になる理由が全く分からん。「ライアー×ライアー」でもそうだったけど。「それで一つ映画が作れちゃうくらい問題にするべきこと??」っていつも思う。なぜ「姉弟」の部分だけを強調したがるんだろう?親の都合で勝手にその関係になったからと言って2人の間には別の何かが生まれてるんだから、じゃあそっちを大切にしたらいいんじゃないのかな…
異母姉弟とかだったらそれこそ禁じられてるだろうけどそもそも血繋がってないんだし。

全編神戸で撮影されたらしいですがとっても綺麗な映像で、美男美少女たくさん見れて満足です。
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