takeratta

思い、思われ、ふり、ふられのtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

プライムビデオ見放題にて。2020年作品
Rating : G (全年齢)


原作は漫画で、別マの、ふりふら。
今回の鑑賞は実写版映画。



青春群像に描かれる、親の離婚や不破再婚などのネガティブな、部分をサラリとかわし、青春を美しく描き切っている本作は好き。

想いを伝えないままでどうする?
振られたって死ぬわけじゃないから。

さらりと出てくる言葉には、言霊のような重みがある。

ここでジェンダー論を議論するつもりはないが

女の子が、好きな男の子に憧れ、好きを告白出来ない子と
本当は、相手から好かれていて、告白される、
キターーーーー!!!って気付けてる大人なJKの、未熟なようで大人になりつつある、青春ストーリー。

親や家族の和合を保つために、
つまり、みんなが幸せになれれば良いのに!
と、自己犠牲で自分が我慢してても、

本当は真実の恋に、自分の気持ちに忠実に行動話出来て居なくて、平気なフリして、
他人の親友には背中を押せるのに

いざ自分は?!となると、何も本心を押し通せてない。

そんな若さゆえの歯痒さを、よく映像に落とし込めていて、
東宝さんの総力を挙げた本作の、クリエイトする側、演者さまの演技力、
そして何より脚本の素晴らしさに驚かされる。

キラキラした遠くの夜景は、
ここでないどこか。somewhere, not here.

そこは、青い鳥が飛んでいる夢のような
楽園の別天地じゃないと悟り切ってる若者。

男子高校生の若者が、既に諦めモードなのも、
とても今日的で。


しないことと、出来ないことを誤魔化すな!
後付けで出来ない理由探ししてどうする?!

という強いメッセージ性は、

若いからこそ、(若くなくても人ならば)

何遍でも失敗や失恋してもいい、
また、やり直して、
本当になりたい夢を、自らの力で苦しみながらも、しっかり地に足をつけ.ゆっくりでもいいし、

独りより信じられる友人や親友同士で
協力し相談し合って、

爽やかに軽やかにクレバーに
夢を現実にして欲しいという思いすら
期待感を残す、美しいラストシーン。

そこに、私も大好きなヒゲダンの、
「115万キロのフィルム」がエンディング曲。

涙出ましたねぇ〜

115万キロメートルのフィルム(撮影)って、
35mm映写機を、今時の現代に使ったとして、
ざっくり人生の80年分位。

つまり、撮影する監督は、
恋しい主演のヒロインの
一生分を映画にしようというストーリー性のあるリリックの名曲。


ドンピシャ具合に、
自分も役者したり、編集したり、広告作ったり、プロモ打ったりしてる、
活動人側で、飯を喰わせて頂けていて、

映画好きが高じて、演者や作り手、裏方をしてる、私生活の自分の
心の琴線に触れてくる、シンクロ具合に更に感動してしまって、二度泣ける。


すごい素晴らしい原作があって、
企画、プロデュースされたのがよく分かる、一作だと思う。

浜辺嬢のセーラー服姿とか女神だし。
似合うよなぁと。目の保養と
目の休めどころに、安らいだししてしまい。笑
すっかり自分、おっさんしてもーた w

主人公の由奈の母役に、戸田菜穂さんが、

かなり髪の毛のボリュームあるパーマでセミロングの、母親役でご出演で、

あら?!、これも有りね!と

新しい発見と、
美女は変わらず美しいな!とこれまた、再確認。


中学生でも数学得意で、大学院1年で習う、
ゲーム理論、囚人のジレンマ(prisoner’s dilenma)、もしくは社会的ジレンマになど、経営戦略や意思決定システムに興味ある人は、

数学的に何が正解か?、社会構造的にどう行動するのが正解か?
考えながら観直してみると、これも面白いかもしれないかも?!

ストーリーは4人の高校生が出て来るけれど
3囚人問題に、ベイズの定理を当て嵌めて、
認知心理学は絡めないで、解くのも良いかも。

多分解を見つけられた方は、
サイドストーリーで、すぐプロット描いて
製作委員会に、売り込めそうよ!?😆🤍



ストーリーは全体としてとても切ないんだけれど、

もし鑑賞なさる方に、
過去に捨ててきた恋や、諦めた愛がある方には
是非、ご一覧頂きたい!

ハンカチをお忘れなく!
^ - ^)ノ

-------

原作:咲坂伊緒『思い、思われ、ふり、ふられ』(集英社マーガレットコミックス刊)
2017年、第41回講談社漫画賞 受賞作品

監督・脚本:三木孝浩
脚本:米内山陽子

出演 :
浜辺美波
北村匠海
福本莉子
赤楚衛二
上村海成
三船海斗
古川雄輝
戸田菜穂

音楽:伊藤ゴロー
劇中音楽:小瀬村晶
主題歌:Official髭男dism「115万キロのフィルム」(LASTRUM Music Entertainment Inc.)

製作:市川南
臼井央(企画・プロデュース)
春名慶(企画・プロデュース)
川田尚広
岸田一晃

製作総指揮 山内章弘

共同製作:村田嘉邦、瓶子吉久、細野義朗、弓矢政法、菊川雄士、吉川英作、森田圭、渡辺章仁、永田勝美、國枝信吾、青井浩、前嶋宏、安部順一、田中祐介
エグゼクティブ・プロデューサー:山内章弘
企画・プロデュース:臼井央、春名慶
プロデューサー:川田尚広、岸田一晃

撮影:柳田裕男
美術:矢内京子
録音:豊田真一
照明:宮尾康史
編集:坂東直哉

助監督:井上雄介

VFXスーパーバイザー:鎌田康介
プロダクション統括:佐藤毅
ロケ協力:神戸フィルムオフィス、兵庫県立神戸高校、啓明学院中学校・高等学校、神戸松蔭女子学院大学、神戸市交通局、長田神社 ほか
スタジオ協力:東映京都撮影所

配給:東宝
製作プロダクション:東宝映画
製作:映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会
(東宝、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、集英社、STARDUST HD.、ジェイアール東日本企画、読売テレビ放送、日本出版販売、KDDI、ローソンエンタテインメント、ひかりTV、ムービック、丸井グループ、TOKYO MX、読売新聞社、GYAO)

公開 2020年8月14日
上映時間 124分

興行収入 8億円
takeratta

takeratta