難しかったり重かったりする映画でなく、深く考えずにさらっとした映画を観たいときもあるわけで、私の場合それは、こういった高校生の恋愛ものになるようだ。
浜辺美波と北村匠海は『膵臓』の二人。
またかよとか他にもいるやろとも思ったが、よくよく考えれば百恵・友和とか浜田・吉永とか、同じ様なキャスティングで映画を作り続けるのはその昔からあったことなのだ。
そういった意味でこのキャスティングは伝統的であるが、今の観客には新鮮に映るかもしれない。
で、やはりこの二人はよい。
個人的に相性がいいような気がしているが(二人とも海に関係する名前やし)、一人ずつのときより何かしらのプラスアルファがある感じがする。
映画としては、都合よく誰かが誰かの事情を知っていたり、言うべきセリフを言わなかったことで物語が動いたり、うまくハマりすぎるところがあったりと、ある意味王道である。
同じマンションに住む四人という設定もあまり活きてないし。
しかし若い俳優の瑞々しさを楽しめる点がよい。
こういった作品は限られた時間にしか作られない映画だからだ。