うたまるさん

見えない目撃者のうたまるさんのレビュー・感想・評価

見えない目撃者(2019年製作の映画)
3.2
うーん、吉岡里帆は頑張っていたのになぁ…な作品。

何の先入観もなしに観てみましたが、韓国映画にオリジナルがあったんですね。
確かに、本作品も観ながら(アレ?この雰囲気は韓国映画っぽいなぁ…。チェイサーとかを意識して作ったのか?)なんて感じてました。
まぁ、それぐらいに邦画としては違和感を感じてしまう内容ですね。
ただ、韓国映画的に観てみれば、①登場する警察がポンコツ、②犯人は刃物は使っても銃は使わない、③追い詰められたシーンで、犯人は必ず歩きながらゆっくり迫ってくる、④脇役はあっさりと殺されるのに主役級の登場人物を殺す時はなかなかとどめを刺さない、などなど思い出してみれば腑に落ちるところが満載。
こうなったらオリジナルの「ブラインド」を観なくっちゃ!と思わせる作品でしたね。

おっと、肝心な本作品の評価としては、吉岡里帆の熱演は評価できるのですが、交通事故によって視力を失ったという設定の割に、階段もガンガン駆け降りれるし、初めて入った建物の中でも障害物を上手に避けながら歩けるし、とちょっとご都合主義な演出にモヤモヤしちゃいましたね💦
それと共演の高杉真宙の反抗期を迎えた高校生役にはかなりのキャスティングミスを感じてしまいました。彼のファンの人にはたまらないと思うんですけどね…。
他にも色々とケチのつけようはあるのですが、オリジナルを見てみないことには審議もつけられないと思いましたので、やや辛めな採点です。

韓国映画は苦手だけど、ハラハラドキドキな韓国ノワールには興味あり!な人にはオススメです。
うたまるさん

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