ゲーム『Gu Jian Qi Tan 2』を基に製作された中国のファンタジー・アドベンチャー・アクション映画。
登場人物は、元気いっぱいだけどちょっとおっちょこちょいのワン・リーホン、凍気を操るクールな剣士ゴッドフリー・ガオ、男勝りの槍使い少女ビクトリア、魔法使いカリーナ・ン、操舵士の妖怪パンダと定番の構成である。
ストーリーも、４人の若者が世界を救うために心魔を倒せる唯一の宝剣の4つの破片を集めながら悪の流月城の王と戦う、とありがちだ。
メカや妖怪などにふんだんに使用されたCGは安っぽくまるでゲームムービーのような感触で、日本では「カリテ・ファンタスティック！シネマコレクション2019」内の上映のみで終わったのも道理であろう。
だが、役者たちのアクションはけっこう見応えがあり、とくにビクトリアの槍さばきはがんばっている。またカリーナ・ンが宝剣の４つ目の破片だったり、流月城の王にもやむをえず闇に堕ちた理由があったりと（どこかで観たような展開ながらも）驚かされる。本作は、簡潔明瞭なアクション冒険譚を好きな方ならばお薦め。そうでない方はやめた方がいい。
