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チョ・ピロ 怒りの逆襲のTAMUのレビュー・感想・評価

チョ・ピロ 怒りの逆襲(2018年製作の映画)
4.4
世の中何が起きるか分からんが、見たいと思っていた、あの『アジョシ』のイ・ジョンボム監督の本国で3月公開の新作がネトフリにポロっと落ちていることもある!

前作、『泣く男』は監督のみなので、脚本、監督作となると『アジョシ』以来!

やばいよー。こちら狂信的な『アジョシ』信者なので、新作を見るのに心の準備が出来てなくてドキドキw

本作が見れる喜びと引き換えに「ランボー怒りのアフガン」みたいなバカっぽいタイトルを付けて頂いてしまいましたが、そこは怒りをグッとこらえスルー。原題は『悪質警官』。

なにせ本作は、セウォル号事件を扱った韓国初のエンタメ映画。
それこそ無謀とも思えるが、監督インタビューを見たところでは「セウォル号を扱わずに次の作品は撮れない」とのことで、並々ならぬ神経を使い、セウォル号事件を題材にしたシナリオを2年掛けて書いたとのこと。

「多くの方に批判を含めて意見して欲しい」との懐の深さで、本国では念願かなってボロクソに批判されたようですが、エンタメだけに終始しない、その必然性を見出さずにはいられない。

展開は書きませんが、よく出来た脚本、多くの方に見て欲しいー!相変わらず、全キャストのキャラ立ち半端ない!

主演はイ・ソンギュン。
『最後まで行く』見て以来、こちらの気持ちは悪質警官ですからエンジン全開!

悪役にはパク・ヘジュン。
『未生』のチョン課長〜♡
悪と言えども中間管理職の悲哀がこもる。そして血も涙もない暴力性とドジっ子を併せ持ち『アジョシ』マンソク兄弟を彷彿。

そして『アジョシ』のゴルフ場社長ソン・ヨンチャン先輩が、これまたクズ社長として凱旋でございますー。熱い!
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