ありんこ

ファブリックのありんこのレビュー・感想・評価

ファブリック(2018年製作の映画)
3.5
気持ち悪いのに、なんか癖になって見続けてしまった作品。残酷な場面は全くなく、ホラーと言えるのかとも思うが、全編通して異様な不快感がたしかにある。
百貨店の婦人服店の冬のセール。そこで赤いドレスを買ったヒロインに奇妙な出来事が次々と起こる。
年代がよくわからないのはわざとだろう。ただインテリアやファッションを見る限り、60〜70年代といった感じに見える。不思議な婦人服店の赤を基調とした内装や、黒いゴスロリ風衣装の店員、店長と店員らの儀式風の行動……ラストに火事で終わる展開も含め、『サスペリア』を思い出した。生き物のように蠢く赤いドレスがどのように作られているのかが最後に判明するのだが、それでやはりあの店の店員は魔女なんだなと納得した。
二時間近くはちょっと長い気もしたが、面白かった。
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