『日の名残り』ジェームズ・アイヴォリー監督作品。ケイリー・ジョーンズの小説を映画化した作品。インディペンデント・スピリット賞では作品賞にノミネートされた。
全体的な雰囲気はいいけど何が言いたいのか軸が定まらない作品、ジェームズ・アイヴォリー、好きだけど時々こういうボヤけた作品出すんだよなぁ。
中流の家に生まれたシャンヌがパリからアメリカへ移住する過程を描いている。のだが、誰に焦点を当てたいのかよく分からない。一応三章に分かれていて、キーになる人物がいるのだが、シャンヌを全体の主人公にしたことでよく分からないことになってしまっている。
アイヴォリー作品ならではの上品な雰囲気はやはり好きだが、物語に魅力を感じないし主演の子にもあまり魅力を感じず…多作なアイヴォリーなのでたまにはこういう作品もあるよね。ちょっと残念な作品だった。