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さまよう心臓のdm10foreverのレビュー・感想・評価

さまよう心臓(2011年製作の映画)
3.8
【アレがアレでアレなもんで・・・】

なんかすんごいご無沙汰していたような気がします。
前回書いたレビューが9月14日だから6日ぶりくらいかな(・・・まだそんなもんか?)。
前回のレビュー(「ともだちのうちはどこ?」)も鑑賞してから数日後のレビューだったことを考えれば、久しく映画を観ていなかったような気がする・・・。

実はこの間、ちょっと映画と距離を置いていて・・・っていうほどのことでもないんですが、久しぶりに開催した友達との飲み会で腹筋が裂けるくらいに爆笑してたり、Jリーグ観にいってデル・ピエロという憧れのレジェンド選手をこの目で見て、感激のあまり友達と乾杯しながら涙を流してビールをがぶ飲みしたり、更に連休中に息子っちと一緒にガンプラを探して札幌市内を放浪したり・・・と、そこそこアクティブに過ごしておりました。

ってな感じでそろそろ映画でも観ようかね・・・と思うと「あ、あれも観たかったんだよな~。そうそうこれもクリップしっぱなしだ・・・お?これも面白そうじゃの」と、次々に観たい映画が溢れてきて、我が家のFireStickは爆発寸前(笑)

ということで、スマホでサクッと観られるYoutubeショートあたりから攻めてみようかね・・・と。
ちょうど先日開明獣さんもご覧になっていた短編があったっけな~と探してみてポチッとな。

・・・これね。
パッと見のビジュアルなんかはEテレとかで流れていてもおかしくないようなタッチなんですね。
なんだけど、そこに1mmもお子ちゃまを立ち入らせないような「ガチガチのホラー」をぶち込んでくるあたりにハートの強さを感じる。
ストーリーやBGM(SE)なんかは極めてオーソドックスな作りだし、展開もバレバレなくらいの流れなのに、あえて堂々とそのど真ん中を闊歩しているような感じ。

でも、それが一週回ってなかなか怖い。

「人形劇」という条件って、得てして「飛躍した結末」に持っていってしまったり、人間には不可能なオチ(ファンタジーも含め)にもなりがちなんだけど、そういう遊びはあえて入れずに最初から「これが作りたい」っていう前提があって、ゴールまで一本道を一気に走って作ったような感じがしました。

人形劇でも人が演じるのと同じようなホラーが十分表現できるし、それでいて人形が持つ無機質感がずっと不気味さを増幅させる。
そう考えると、素朴なビジュアル(造詣)すらもホラーの要素として役立っていた気すらします。

これ、案外よくできていると思うな~。
たぶん「みんなのうた」の流れでもし子供たちが観ちゃったら、大人になってもトラウマになって残る子が続出すると思う。
そして大人になって飲み会の席でこんな会話をするんだろう・・・。

(ねぇ、あれ、観たことある?ずっと昔に一度だけEテレで流れた人形劇のホラー。知らない?最後まで救いがなくてさ、かなり怖かったんだよね~)
(え~知らな~い。なんてタイトルのやつ?)

尺もタイトルも覚えてはいないけど、でも直感的に感じた「怖さ」だけはずっと残るってやつ。

(タイトルね~~何だっけ?ほら、あれだよ・・・あの~あれさ。えっと・・・・俺が5歳の頃だから確か2023年かな・・・。2023年で「あれ」だよ)



阪神タイガース、「あれ」おめでとう!!!

なんつって。
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